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かくて

さいごの一葉が 落ちていきました。 ご縁のないものに執着はしないとしても そこにいたみのないわけでなく ひきずることをみとめないと決めた 姿勢であるだけなのですが。 すぎてみれば  蛇足であればこそとの 得心もゆき むしろ ときはなたれたとの思いも。 ひとは そうして 荷を降ろしていくのでしょう。 …
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中止

一昼夜、経過しました。 「おけさ恋うた」CDの制作ですが 作ることはできなくなりました。 のぞみをすてる、ということで まずさきに 企画打ち切りのご報告のみ させていただきたいと存じます。 力が足りず、ほんとうにごめんなさい。 移り棲んだ 語句が  内側から  咬みま…
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「毛虫」

いまは昔。 明治学院大学の塀の向こう側から、ランドセルをおっぽり投げ つづいてえっこらさと本体がよじのぼってきて 自主的に 通学コース短縮を図っていたころ。 日ごろのわるさがたたったのか、 ちょうちん袖のブラウスのせなかに、 けむちゃんが落下してきたときの恐怖! ・・・しぬかと、思いましたがな。 年配…
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「千鳥と遊ぶ智惠子」

ひとは 詩や絵画に なにを 読みとろうとするのだろうか。 作者からなげかけられたメッセージを 反復するだけだろうか。 再構成するちからによって 得るものは かわるのだろうか。 いや ひとりだちした作品を でむかえるのは こちらがわにある それとの共鳴。 だから こちらに鳴り響くものがなければ …
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つくります!

きょうは、仲秋の名月。 月にいるモーツァル兎に、報告です。 「音楽と詩のソナタ◇おけさ恋うた」完全版に向けて、GOします! 時間の都合上、舞台版では割愛せざるをえなかった前半を網羅し、 再度おけさの宙に挑戦したいと思います。 心の中では既定であったことでも、 実現への一歩を踏み出したことは…
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「秋の日」

声にだして読んでみると、 つまづいたり、その語句の位置がみえなかったり、 まあなんていうか、相性のようなものを感じることがある。 押し通る!ということもないではないけれど できたら避けたい。 白秋の詩句は、その点、ひじょうに読みやすい。 あざやかな映像としてくっきり浮かび上がってくる情景。 無駄なく無理のな…
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「自然に、充分自然に」

誰の書いた本だか、忘れてしまった。 さまざまの詩人の詩を 解説してあった。 伊東静雄は、「哀歌」と、この詩が選ばれていて、 青すぎたわたしは めんくらったものだ。 どこにも きらびやかな言葉とてない。 むしろ 直訳じみたいいまわしと 極限まで落とした贅肉 は しかし 詩に対していだいていた まぼろしを …
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「八月の願い」

なにができるか、ということは そのときどきで かわると思う。 昨日まではよくても、今日になればまたちがう そんなチョイスもあるだろう。 だから。 どの詩をえらぶか。 読みたいと思っても、ままならぬことは多く 読んでから断念することも 少なくない。 声高に喚(おら)ぶだけが 力ではない。 …
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満願

おかげさまをもちまして、ステージでの「音楽と詩のソナタ おけさ恋うた」はぶじ終了いたしました。 遠方より駆けつけてくださいました方々、また原作者様のご好意でお知らせいただき、足をお運びくださいましたみなさま、まことにありがとうございました。                     Photographed by 萬屋…
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明日から

昨日午後、受信トレイに大部の添付ファイルがとどきました。 つぎの、課題です。 「音楽と詩のソナタ おけさ恋うた」で、 じつはまだ触れていない だいじなポジションがありました。 脚本です。 三十年以上前、べつの劇の脚本をリライトしたことはありますが、 この分野は、わたしのなかで未開の土地でした。 たぶん、…
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そして 視えてくること

月曜日。 最後の音あわせから帰ってくると、 郵便受けに待ちに待った葉書が届いていました。 昨年、朗読のご許可をお願いするてがみをお送りして以来、 原作者西岡寿美子様にはかずかずのお教えをいただきました。 質問した内容だけではない、 そのなさりようのひとつひとつをみて、 このような方がいらっしゃるのだと深…
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「仮繃帯所にて」

結婚当初  祖父母から何かしてもらうたびに 夫は、「していただいていいの?」と聞きました。 自分にはいなかったから、わからないのだと。 スペイン風邪で相次いで仆れた父方。 そして母方の祖父母は  いまも平和公園のどこかで眠っています。 受け容れなければいけないものがある  一方で 断固として 容認しては…
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「寧ろ彼らが私のけふの日を歌ふ」

かちかちやまではないけれど 背中で火がはぜている音を耳にしながら この詩を録った。 これもまた 徒労とは思いながら。 難解な伊東静雄の処女詩集のなかにあって、 この詩はまだ平易なほうといえる。 詩集「わがひとに與ふる哀歌」には 誇り高い孤の境地とともに  やけつくような焦燥、そして挫折の予感が 封ぜられ…
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「おけさ恋うた」ご紹介スポット

「おけさ恋うた」って、いったいどんなお話なのか。 とお思いの方のために、ご紹介のスポットをこしらえました。 続きを聞いてみようかな、と思われたご近在の方は、 8月19日(日) 神奈川県民小ホール (045-662-5901) 第7回 コンサート・コーモドに足をお運びくださいませ。 13:30 開演 16…
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「水中花」

「わが人に與ふる哀歌」における 伊東静雄の硬質の叙情は その一行に 震撼させられる一面 はげしく排除するようなものを 持っている気がする。 声に出して読む作業では 魅かれつつも  今の段階では 手に負えないことが多い。 第二詩集 「夏花」 所収 『水中花』 目にとまるたび、 この詩の語句は気になっていた。 …
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「夜の葦」

伊東静雄詩集 「夏花」より Podcastの制作で、いちばん心をくだくのは なんといっても題材選びだ。 この作品を 読みたい。 と 決めたとする。 その過程については省略するが ここまでで たぶん 全体の2/3くらいの時間を消費している。 それから、声に出す。 録音機はまわっているのだが 往々…
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「たそがれどき」  北原白秋

かえりたいと 思ったところに かえれるかどうかは わからない。 かえりついたと 思った其処が 村の境か   はたまた     おむかえの ぱっくりひらいた 扉口かも。    またひとつ徒(ただ)に重ねる時なれど        ぬぎすつ衣のたたまれ添へる     鈴戈             …
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「寄生蟹のうた」 ~やどかりのうた~ 萩原朔太郎

朔太郎というと。   ますぐなるもの地面に生え、 という竹の、神経に突き刺さる感覚。 そして、   竹、竹、竹が生え。 増殖する錐立ったイマージュ。 饐(す)えた菊、 その匂いがうわーっと鼻腔をみたし、 地面の底からは ぼーっとびょーきの顔があらわれちゃう。 とーってもじゃないけど…
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「おけさ恋うた」 ~音楽と朗読・コンチェルトへのプロローグ~

第7回コンサート・コーモドの日程が決まりました。 8月19日(日)、場所は神奈川県民小ホールです。 ピアノ曲の演奏をメインに、 ことしはどのような楽器がお目見えするかしら。 前回 音楽と朗読のソナタの本番が終了した直後から 取り組んでいるセッションがあります。 それは 西岡寿美子様作「おけさ恋うた」の 音…
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さくちゃん

萩原朔太郎を読もうと思い立った。 仲間内では「さくちゃん」で通じ、畏れ多くも同名を名乗る猫さまもおはす。(↑) けれど、何を隠そう、あまりいい思い出がない。 ひとつには 選別されたことでうける なじめなさがあった。 ので、買った。 まっさらな状態で、読んでみたかったから。 そうして。 …
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「きみのなかに流れる時は」 ~音楽と詩のエチュード~

ぼたんざくらが満開です。 春もそろそろ、くれゆくころでしょうか。 歌はまだかかりそうですので、 BGMをつけて、朗読してみました。 「きみのなかに流れる時は」 -kazu君ー           詩・曲・朗読: みさきすずか           録 音 : 2007/4/19 R-9 バックで鳴っている…
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「魂を鎮める歌」     立原道造

未知の野を 白い百合でみたすがいい 果たされずに過ぎた約束が もう充されやうもない いまもなお 立ち帰って来るこの二行。 立原道造の詩の中で もっとも好きな箇所だ。 嘆きも苦悩も  甘美なリリシズムにうたった かれの詩のなかで この一篇は 異色といっていい。 「どぎつく」 かれの手馴れたボキ…
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「古い狐のうた」 ~音楽と詩のソナタ~

「古い狐のうた」         詩集 「あけがたにくる人よ」より  (1987年:思潮社刊) 詩 作 : 永瀬 清子 作 曲 : 栁沼 和子 演 奏 : 栁沼 和子 朗 読 : みさきすずか 企 画 : みさきすずか 録 音 : 2007/3/27 室内にて R-9 ずたぼろになった こっきたないキ…
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「あけがたにくる人よ」  ~音楽と詩のソナタ~

「あけがたにくる人よ」         詩集 「あけがたにくる人よ」より  (1987年:思潮社刊) 詩 作 : 永瀬 清子 作 曲 : 栁沼 和子 演 奏 : 栁沼 和子 朗 読 : みさきすずか 企 画 : みさきすずか 録 音 : 2007/3/20 室内にて R-9 本屋さんや図書館で …
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「私と時計」  ~音楽と詩のソナタ~

「私と時計」         詩集 「あけがたにくる人よ」より  (1987年:思潮社刊) 詩 作 : 永瀬 清子 作 曲 : 栁沼 和子 演 奏 : 栁沼 和子 朗 読 : みさきすずか 企 画 : みさきすずか 録 音 : 2007/3/20 室内にて R-9  昨年のちょうどいまごろ。 わたし…
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「指」 

「指」 永瀬清子詩集  「あけがたにくる人よ」(思潮社 刊) より この詩は、岡山の詩人 永瀬清子さん(1906~1995)が、81歳のときに上梓された詩集 「あけがたにくる人よ」に収録されたものです。 巻頭には表題にもなった「あけがたにくる人よ」 そして、巻末には長編「女の戦い」 この詩は、その「女の戦い」の…
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あさき はるに

きょう ふと思えること。     *身じろぐこともなかりきを 呼び水と思ひあがれり           背を支へてともに歩める人のなければ    よびみずとおもいあがれり せをさえてともにあゆめるひとのなければ 箭は はなれ そらを ゆく そろそろ 洞にかえりましょうかの・・・ …
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風の記憶

風の記憶 くりかえす夜と 折り返す波の         くりかえすよると おりかえすなみの 間を ひとり歩く                  あわいをひとりあるく つばさもなく かげも持たず           つばさもなく かげももたず みつる陽はあれど せつな揺らめけど     みつるひはあれど せつなゆらめけ…
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きみのなかに流れる時は   ―kazu君―

きみのなかに ながれるときは きっと 琥珀の育つ時間 きみのなかに脈打つのは きっと 森林(もり)の息づくリズム きみの眼がみてきたのは まだ鳥もいない おおぞら きみの耳にささやくのは 母たちの胎内に回帰する水 きみがいることで ひとり 先を行ったひとも あゆみをかえす きみの居場所が …
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はじめからいた子

まだ ととのわない新居に はこびこまれた 最初の家具のように まず 空間にかげを落とした 来たことで かたちづくられる 生け捕られる 属性 親となる 一足ごとを まず みていた子 ふたしかさを ふがいなさを はじめから見聞きした 子 ときに 子であるよりも 対等な人格…
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